日常の作業は、私たちの人生を流れる水のように、穏やかな流れや急流を繰り返し、時には立ち止まりながら、人々の社会や文化の中でそれぞれの生活を彩っています。そして、この流れを整え、心豊かにするために欠かせないのが『作業バランス』です。作業バランスという言葉を一度は耳にしたことがある人もいるかと思いますが、その深さと広がりについて、これまで西洋の視点で議論されてきた作業バランスを東洋の社会や文化を大切にしながら、新たな視点で学ぶ機会として再考します。
今回の日本作業科学研究会学術大会は、作業バランスや日常の作業に少しでも興味があるすべての人が気軽に集い、新たな発見を楽しめる場です。研究者や臨床家の人も、初めて参加される人も、和やかな雰囲気の中で意見を交わし、互いに学び合うことで、一歩踏み込んだ視点やアイデアを持ち帰っていただけることと思います。多様な人々と共に作業の可能性を広げ、未来を築くこの機会をぜひご活用ください。この大会を通じて、皆様が新たな視点と発見を持ち帰る機会になることを願っております。
私たちと共に、作業科学の未来を築き、そして広げていきましょう。
皆様のご参加を心よりお待ちしております。
大会長
清田 直樹
